スキンケア一口メモカレンダー~肌の手入れ365日~

365日、美しい肌でいるためには 日々、変化する環境に合わせて スキンケアも変えていくことが必要です。 こちらのカテゴリーでは、1日にひとつ、365日(+1日)分、 その月、その日に役立つ スキンケアのヒントが書かれています。

皮膚のことを知りましょう その2 ~表皮の構造とターンオーバー~

今回も、きれいでいるためのスキンケアのヒントをお話ししていきます。そのことを理解するうえで、知っておきたいのが、皮膚のしくみと働きです。ぜひ、参考になさってください。

表皮の構造とターンオーバー

表皮は、基底層、有棘層、顆粒層、角層の4つの層から成り立っています。表皮の一番大きな特徴は、表皮の90%を占める細胞(角化細胞)が「角化」をする点ですも基底層で生まれた角化細胞はふたつに分裂し、ひとつは基底細胞として残り、もうひとつは有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞に変化していき、最終的には垢となって剥がれ落ちますも これを「角化」といい、角化によって表皮の細胞が入れ替わることを「ターンオーバー(表皮の代謝サイクル)」といいます。ターンオーバーは平均すると約28日かかります。ターンオーバーが早すぎると、角層が薄く、弱くなり、乾燥しやすい敏感肌になります。遅すぎると角層が厚く、硬くなり、くすみやシワ、ニキビなどができやすくなります。

◎角化細胞(ケラチノサイト)
角化という分化をして基底細胞から有頼細胞、顆粒細胞、角質細胞に変化していく細胞。
◎免疫細胞(ランゲルハンス細胞)
体外から侵入する異物を識別するセンサーの役割をしている。有害物質が侵入したときは、異物の侵入情報をリンパ球に伝えて、抗体を作らせる。
◎色素細胞(メラノサイト
 基底層に分布している。メラニンを産生し、角化細胞に与えている。

皮膚のことを知りましょう その1 ~皮膚のしくみと働き~

今回は、きれいでいるためのスキンケアのヒントをお話ししていきます。そのことを理解するうえで、知っておきたいのが、皮膚のしくみと働きです。ぜひ、参考になさってください。

皮膚のしくみと働き

皮膚の構造

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されています。

●表皮

皮膚の一番外側の層。厚さはわずか0.2mm。基底細胞が分裂し、約1か月かけて新しく生まれ変わります(これをターンオーバーといいます)。角質細胞が重なり、さまざまな刺激から肌を守ります。スキンケアでもっとも重要になるのが、この表皮を守るためのお手入れです。

●真皮

表皮の下にある層。コラーゲン線維とエラスチンが縦横に走っていて、まるで表皮を支える鉄筋のようになっています。肌のハリや弾力と関係している部分。皮脂腺、血管、神経、汗腺、毛包など、さまざまな器官も含みます。

●皮下組織

多量の皮下脂肪を含み、血管が密に分布し、毛球などがあります。外部からの力が内部におよばないように、まるでクッションのような働きをしています。皮膚と筋膜をつなぐコラーゲン線維の束があり、
これがゆるむとフェイスラインが崩れる一因になります。

★毛球は真皮の深い部分または皮下組織にあります。

小松菜でカルシウム補給

12月から2月が旬の小松菜を食べましょう。
 
江戸時代、東京の小松川で作られていたことからその名がついた、栄養価の高い緑黄色野菜です。とりわけ、からだの中でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜のうるおいを保つβ一カロテンが豊富。
 
しかも、骨をつくるカルシウムが、ほうれん草の3.5倍も含まれています。そのほか、皮膚細胞の代謝に必要なカリウムビタミンB2・C、鉄ももち合わせています。小松菜はアクがほとんどないので下ゆでがいらず、そのまま炒め物などに使えます。ビタミンDの多い干ししいたけといっしょに摂れば、カルシウムの吸収率がアップします。