2021-04-30 皮膚のことを知りましょう その2 ~表皮の構造とターンオーバー~ 皮膚のことを知りましょう 今回も、きれいでいるためのスキンケアのヒントをお話ししていきます。そのことを理解するうえで、知っておきたいのが、皮膚のしくみと働きです。ぜひ、参考になさってください。 表皮の構造とターンオーバー 表皮は、基底層、有棘層、顆粒層、角層の4つの層から成り立っています。表皮の一番大きな特徴は、表皮の90%を占める細胞(角化細胞)が「角化」をする点ですも基底層で生まれた角化細胞はふたつに分裂し、ひとつは基底細胞として残り、もうひとつは有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞に変化していき、最終的には垢となって剥がれ落ちますも これを「角化」といい、角化によって表皮の細胞が入れ替わることを「ターンオーバー(表皮の代謝サイクル)」といいます。ターンオーバーは平均すると約28日かかります。ターンオーバーが早すぎると、角層が薄く、弱くなり、乾燥しやすい敏感肌になります。遅すぎると角層が厚く、硬くなり、くすみやシワ、ニキビなどができやすくなります。 ◎角化細胞(ケラチノサイト)角化という分化をして基底細胞から有頼細胞、顆粒細胞、角質細胞に変化していく細胞。◎免疫細胞(ランゲルハンス細胞)体外から侵入する異物を識別するセンサーの役割をしている。有害物質が侵入したときは、異物の侵入情報をリンパ球に伝えて、抗体を作らせる。◎色素細胞(メラノサイト) 基底層に分布している。メラニンを産生し、角化細胞に与えている。