アトピー性皮膚炎ってどんな病気?
季節の変わり目になると、悪化しやすいのがアトピー性皮膚炎です。アトピー性皮膚炎とは、かゆみを伴い、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)です。その根本には「皮膚の乾燥とバリア機能異常*」があり、そこへさまざまな刺激やアレルギー反応が加わって生じます。大人になってからストレスをきっかけに悪化するケースもよく見られます(3日27日項参照)。患者さんの多くはアトピー素因をもつといわれ**、左右対側性で、幼小児期にはひざやひじの内側(四肢屈曲部)や首に特徴的な皮疹の分布を示します。アトピー性皮膚炎は慢性的ではありますが\外用療法を主体とした適切な治療を受ければ、いずれ治ったと同様の状態にコントロールすることができます。治療の目標は、①症状はないか、あっても軽く、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない。②軽い症状は続く蚊急激に悪化することはまれで、悪化しても持続しない。①または②の状態を目指します。そして、このような状態を雑持することで、病気を苦にせず、楽に生活できることが期待できるのです。