かゆみとストレスの関係
「ストレスを感じるとからだがかゆくなる」といった経験はありませんか?掻破行動(かきむしる行為)については、心身のストレスと密接な関連があるといわれています。通常は、ある部分に「かゆみ」が生じて「かく」という行為を行います。しかし、イライラや焦りなどが引き金となって、かきたい気持ちが生じ、かきむしってしまうことがあります。「取り引き先からクレームの電話を受けたあと、トイレでひとしきりかいてしまう」などがその代表です。かきむしる行為は「気持ちよさ」と「リラックス作用」をあゎせもっています。かくことで気がまぎれる一方、長時間ずっとかきむしり続けてしまったり、習慣化する(噌癖的掻破行動)ことにより「かく⇒皮庸炎の悪化⇒かゆみ増強⇒さらにかく⇒皮庸炎の悪化‥‥‥」という悪循環に突入し、なかなか抜け出せなくなるのです。とくに、アトピー性皮膚炎や慢性痺疹の人に多く見られ、ストレスヘの対処法に問題があると難治になります。心身医学療法のトレーニングを積んだ皮膚科医に相談し、適切な治療を続けると、改善に向かいます。日々の行動や感情と掻破行動をメモする「アトピー日記」などで悪化のしくみに気づき、適切なストレス解消に行動を置き換えることで、快方に向かいます。