スキンケア一口メモカレンダー~肌の手入れ365日~

365日、美しい肌でいるためには 日々、変化する環境に合わせて スキンケアも変えていくことが必要です。 こちらのカテゴリーでは、1日にひとつ、365日(+1日)分、 その月、その日に役立つ スキンケアのヒントが書かれています。

メイクかぶれの正体は?

肌が乾燥してバリアが弱くなっているこの時期、メイクかぶれを起こす人が増えます。「口紅を塗った部分が腫れてきた」「アイシャドウをのせたら赤く、かゆくなってきた」といったときによくいう「メイクでかぶれた」の「かぶれ」は、接角虫性皮膚炎のことをいいます。皮膚に直接触れたものが原因で起こり、かゆみや赤み、湿疹を伴います。これには大きく分けて2種類あり、そのひとつは「アレルギー性接触皮膚炎」。体内の抗体が異物(アレルゲン)を排除しようとして起こります。化粧品に含まれる金属成分(着色成分など)や化粧道具に使われている金属成分(ニッケルメッキなど)、保存料、界面活性剤など、いろいろな成分に対して起こります。症状が治っても再度同じ物質に触れると同様の反応を繰り返すのが特徴です。もうひとつのメイクかぶれは「刺激性接触皮膚炎」。外からの刺激物が皮膚に過剰に触れ、吸収が高まることで起こります。肌をこする刺激や乾燥などによりバリア機能が弱まった部位に生じやすく、パックの長時間連続使用などが誘因となります。化粧品の成分に対するアレルギー反応ではなく、使う人の肌の状態や化粧品の誤った使い方によって起こるかぶれです。メイクかぶれでクリニックを訪れる人の多くが刺激性接触皮膚炎であることから、かぶれたらまずは自分の肌の状態や化粧品の使い方に原因がないか考えてみましょう。そして皮膚炎を早めに皮膚科で治療し、悪循環を止めることが大切です。